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入浴介助を拒否された経験って、ありますよね…?

入浴
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僕もまさに今日、ありました。どんな感じかと言いますと…

僕「Yさん、今お風呂が沸いたんで、一緒にこちらに行きましょうか?」
Yさん「え~、今日はちょっと心臓がどきどきしててね、風邪ひいてるし
寒いからやめときますよ」
※Yさんは確かに心臓に疾患がある方。でも、それまで明らかに元気で、
朝のラジオ体操にも参加してくれてたのに…

さあ、ここでどうする!?諦める?or多少強引にでもいく?

ご家族さまにしてみれば、デイサービスでお風呂に入れないというのは
職員の手抜き、みたいな感じに取られることもあります。特に自宅でなかなか
入浴できない方は、どうしても入れて欲しい!そう頼まれることもしばしば。
でも、僕たち認知症対応型のデイサービスで、最も大切にしていること、それは…

ご利用者さま本人の気持ち

僕は、これこそが全てであり、それ以上に大切にすべきものなんてないとも思っています。
「着替えだけでも…」「検査があるので…」「お薬だけ塗らせて下さい…」
そんな手段で浴場へ誘導して、言っちゃ悪いけど訳の分からないまま裸にして
お風呂場へ行ってよく分からないけど入浴してもらう、まあお風呂に入ってしまえば
気持ちいいのは違いないので、記録には「最初は嫌がられておりましたが、いざ
お風呂に入ると『気持ちいいわ~、ありがとうの~』と喜ばれておりました」
と書いてしまえば表面上は一見バッチリ!なのかも知れませんが…

でもそれでは本人の思いを完全にないがしろにしている

と、僕は思っています。そしてそれが積み重なると、最終的にはデイに
来ること自体が嫌になってしまう、そんな最悪なパターンも十分あり得るのです。
だからそう言われたときはもう素直に引き下がる!
そして少し時間をおいてまた誘ってみて、それでもダメだったら、それは
それでいいんじゃないでしょうか。
逆にその方が、「ああ、この人は自分の言うことを聞いてくれる人や、
分かってくれる人や、この人の言うことなら信じてあげてもよさそうやな」
と、遠回りなようでも、実際はその方の心に踏み込める一番の近道なのではないか、
そう信じています。

実際のケースでも、そうして僕は信頼を獲得してきました。

他の職員さんでは席から立ち上がろうともしない、昔ながらの強面の頑固な方でも、
僕の声掛けだけにはすごく素直に応じてくれる、そんなケースもあるのですが、
それはご利用者さまの思いを、きちんとていねいに尊重してきたからに他ならない。
介護の声掛けとは、入浴に限らず、すべてにおいてそうあるべきだと思います。
職員の都合になっていないか、本人の思いを無視していないか、
判断に迷った時は常にそこに立ち返り、常に誠実でありたい、そんな介護士で
あり続けたいと、強く願っています。

入浴

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