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通常のデイサービスとの違いは?
まず第一に、最大定員が12名というアットホームさ。
大規模のデイですと最大定員が40名ですから、その差は明らかですね。
そして配置される職員も、目が行き届きやすいよう、ご利用者さまおひとり当たりに対しての職員数が通常よりも手厚いのです。
だから、その認知症状故に、通常のデイではなかなか対応仕切れない部分を、
認知症対応型のデイサービスが担っている、ざっくり言うとそんな感じでしょうか。
通常のデイサービスでは対応しにくい面とは?
- そもそもデイに出かけるのを嫌がっており、お迎えの段階から時間がかかる
- デイサービスに行く意味が理解し辛く、大声で叫んでしまうこともある
- すぐに家に帰りたがる
- 何度も同じ話を繰り返す
- トイレに何回も行く
- 話しかけても反応がない
- お風呂に入りたがらないことが多い
- トイレ介助で便器に座ってもらうことも難しい(座るという行動がわからない)
- パッド交換をものすごく嫌がる
などなど、ざっとそんなところでしょうか。要は、すごく手がかかるということです。
大人数を決められた定員でケアしなければならないデイサービスでは、
なかなかそこまで手をかけている余裕がない。
そのすべてに応える、またはその努力を決して怠らないところが
認知症対応型通所介護!
であるべきだと、僕は思っています。つまりは…
- 行きたがらない方をきちんと説得して(それも時間内に)
- 「もう帰らせて」と言われる方の思いを傾聴し、その上で時間まで心穏やかに過ごしていただける方法を捻り出し
- たとえ5分前にトイレに行ったばかりでも、その方に「トイレ行かせて」と頼まれたら「ハイ喜んで!」と笑顔を向けることができて
- 何度同じ話をされても、「ええ~!?そうなんですか?」と新鮮なリアクションを毎回取ることができて
- 話しかけに反応してくれず眠ってばかりいる方へも、心折れることなく、その声かけは必ず届いているはずだと信じて話しかけることができて
- 普通の声掛けではお風呂に入りたがらない方でも、「この人が言うなら入ろうかな」という気分にさせることができて
- こちらの意図が伝わらずなかなかトイレに座ってもらえない(抵抗してしまう)方でも、スムーズに座ってもらえるやり方を追求することができて
- パッド交換を嫌がって大声を出される方にもやさしくていねいに話かけながら行うことで強烈な抵抗なく交換することができて
そういうことを、『ごく自然に』できる介護職員がいるところ
つまりは、ご利用者さまのことを本当に心から考えられる職員が揃っている、そういう場所なのです。単に人が多ければいい、という訳ではありません。『愛』があるかどうか。
最終的には、介護は人と人のつながりです。今僕が働いている認知症対応型通所介護の事業所では、『愛』のある職員しか見当たらない。
だからこそ、僕はこの場所を誇りに思っています。
介護に関わる上で、本当に多くのことを学ばせてもらっていると、心から感謝しています。
いつまでも大切にしていきたいと思います。


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