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介護福祉士になって3年経って思うこと

介護福祉士3年
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初心を忘れていないだろうか

介護の世界に入って6年、介護福祉士の資格を取得して3年が経ちます。
入ってすぐのころは、本当に毎日緊張で汗だくで走り回っていました。
入浴介助でも、排泄介助でも、食事介助でも、「本当にこのやり方であっているのだろうか」
常にそんな思いと戦っていたような気がします。
先輩に聞いて教えてもらうのが一番なのでしょうが、悲しいかな最初に配属になった部署では
皆が忙しそうにしていて、とっても聞きづらい雰囲気…
しかもご利用者さまにきちんと向き合っている人が、全くいないじゃん…
と、洗礼のようなショックを受けていたことを思い出します。
でも、前職のゴルフ用品店の販売員では、常に数字との闘いで、転職した一番の理由は
『純粋に人の役に立っていると感じられる仕事』だと確信したからです。
もちろん前職もお客様のお役には立てていたと信じていますが、それでも利益が出てナンボですから、
現実的にはそのお客様に一番合っているゴルフクラブをおススメして買っていただくよりは、
プライベートブランド、PB商品をいかにうまいこと言って買ってもらうか、そんな正義があったのです。
でも、それってやっぱり違うよなあ…と違和感をずっとずっと感じていました。
そんな中で出会った介護の仕事で、せっかく就職もできたのだから、いつかは自分も
自信を持って、ご利用者さまに誠実に、まごころと愛を込めてケアができる介護士でありたい!
そう考えていました。
たとえ周りの職員がそうでなくても、自分は自分の信念を貫いて、常におひとりおひとりていねいにいこう!
そう強く願っていました。

初任者研修や実務者研修を受けていた頃の思い

それを考えると、やはり初任者研修(介護職員初任者研修)や実務者研修(介護福祉士実務者研修)の受講というのは、本当に本当に大切であったと実感しています。
だってその研修で介護福祉士のあるべき姿を、きちんと学んでいるのだから。
そこで学んだことというのは、実際私が理想としていた介護士のそれと寸分違わぬところはありませんでした。
もちろん介護福祉士の国家試験を勉強していた中でも、同様のことが言えます。
でも、現実的にそれを守れていない介護職のなんと多いことでしょうか。
ご利用者さまをお客様、そして一人の尊敬すべき人生の大先輩と捉えているとは到底思えないようなケアや
言動の数々を目の当たりにして、皆さんは一体何を学んできたのだろう…と愕然とした覚えがあります。
ご利用者さまに対して馴れ馴れしい言葉遣いや赤ちゃんや子供に対するような言葉遣いをしてはいけないと、
テストの問題にもあったでしょうに、悪びれることもなく平然とそんな言葉遣いが横行している。
さらにおかしなことに、それを咎める上司もいない。一体何故!?

業務に慣れ過ぎて、『愛』が薄らいでいないか

もちろん最初は私もそんな環境にものすごく違和感があって、自分だけはこうなってはいけない、
またきちんと研修で学んできたあるべき姿を、逆に伝えていかなければいけない、そう思って
必死に抵抗していました(笑)
例えば職員同士でかたまって、ご利用者さまをほったらかりで私語ばかり、そういうのは本当に
おかしいと思うのです。
でも、面と向かって言ってしまうと雰囲気も悪くなるし、そんなことを言ってもいい結果にはならない。
だから必死に背中で語り続けてきました。ご利用者さまと誠実に向き合い続けることで。
誰よりも速く反応し、誰よりも深く関わり、誰よりも注意深く皆さまの状態に気を配る。
その継続の結果は、ご利用者さまの信頼度となって返ってきました。
「他の職員さんは名前も分からないけど、のじのじさんだけは分かる」
「のじのじさんが言うなら、嫌やけどお風呂に入ろうかな」
そんな嬉しい言葉も、たくさんたくさん、いただくことができるようになってきたのです。
でも、その継続というのは、簡単なことではありません。
がんばっているからと主観的に言っても、介護の世界では、それが給料という評価に直結する訳では
ありません。
「お金のために仕事をしている訳じゃない」なんてきれいごとでは言えますが、現実的には
がんばっているなら評価された方が嬉しいと思うのは、当たり前のことです。
だから、本当に気を付けないと、理想を追い求め続けるのは難しいと感じています。
そんなときに出会った素敵な言葉がありますので、それをご紹介して今回は結びとしたいと思います。

孟子の言葉が原典とされるこの言葉、胸に刻み付けてこれからも、おひとりおひとりていねいに!

介護福祉士3年

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